セシリー・バーンセン マッキントッシュ作 | SS21
セシリー・バンセンの21年春夏コレクションは、マッキントッシュが仕立てたテーラードアウターウェアです。この美しい短編映画「The Summit」では、今シーズンのコレクションの雰囲気とインスピレーションが紹介されています。ユトランド半島の西海岸で撮影されたこの映画は、MOONが監督を務めました。
「今シーズン、私は風景を旅する女性、象徴的な放浪者というイメージを思い浮かべました。このアイデアは、3つのまったく異なる参照から生まれました。1970年代に橋本照子が撮影した、瞽女のグループを撮影した美しい白黒写真シリーズがあります。瞽女たちは、日本中を町から町へと旅しながら音楽を演奏していた盲目の女性ミュージシャンです。彼の写真に写っている3人の女性から、私は本当にインスピレーションを受けました。それから、ジェームズ・タレルのインスタレーションも見ていました。あの輝きとこの世のものとは思えない感覚を、今シーズンのカラー、鮮やかなピンクとまぶしいグリーンに取り入れたいと思いました。また、デンマークの海辺の夏の夜、昇る月と青い海についても考えていました。ユトランド半島の頂上にあるスカーゲンのビーチを歩く2人の女性を描いたP.S.クロイヤーの絵画があります。彼女たちは美しい白いドレスを着ています。しかし、憂鬱な感じもあります。コレクションには、その憂鬱さが白黒で表現されていると思います。」 - セシリー・バーンセン、クリエイティブ ディレクター