マッキントッシュ 0004
マッキントッシュ 0004 は、キコ・コスタディノフが 2019 年春にデザインした 4 番目の既製服コレクションです。コスタディノフのコレクションはそれぞれ 1 つの素材に焦点を当てています。0001 ではマッキントッシュの代表的な生地であるゴムを使用し、0002 ではガラスを称え、0003 ではフェルトを取り上げています。0004 は鉛という素材をベースにしています。1968 年にアーティストのリチャード・セラがニューヨークのカステリ倉庫の壁と床に溶けた鉛を投げつけた「スプラッシュ」シリーズの画像が、0004 コレクションの出発点となりました。

コスタディノフは作業服のシルエットを探求し続け、典型的な溶接作業服に未来的な雰囲気をもたらしています。デザイナーは、1997 年の SF スリラー映画「ガタカ」にも着目しました。この映画は、切望される宇宙計画にアクセスするために誰かの DNA を盗む清掃員を追う物語です。ワックス加工やラミネート加工を施した綿などの伝統的な英国生地が初めて使用され、星間産業的なシルエットに仕上げられています。ウエストにルーシュをあしらい、上腕に実用的なポケットが付いたジャケット、胸元で継ぎ合わせ、工業用スナップでつないだツートンカラーの溶接コート、アームバンドのディテールが付いたウールのセーターを重ねた保護用の締め付けチュニックなどです。
シーグリーン、コーンフラワーブルー、ブラウンのカラーパレットは、ジュゼッペ・ペノーネの自然主義的な芸術作品や、コスタディノフのマッキントッシュ コレクションのデビューに影響を与えた 1960 年代のアルテ ポーヴェラ運動を彷彿とさせます。コットン ツイルのトレーダー トラウザーズは、緑と茶色のグラフィックなパッチワークでイメージされています。特大のピーク カラーのマッキントッシュは、茶色とラメの輝きで織り込まれており、ペノーネの金箔と木材の彫刻を触感的に表現しています。
頑丈な作りのポーチやツールバッグは、サッチェルバッグや特大のクラッチバッグにインスピレーションを与え、新しい重量感のあるゴム引き生地で作られています。この生地は、1823 年に化学者チャールズ マッキントッシュによって発明されたマッキントッシュの代表的な生地を改良したものです。
Mackintosh 0004 は、先進的で実用的なワードローブを提案します。このコレクションは、素材と典型的なシルエットの探求において、未来に向けて革新を続ける英国の伝統ブランドを表しています。